120.ライラック

玄関先に植えられた ライラックのように
僕の心を くすぐっている
切ない初恋


友達として 育った日々が
進むこころの 邪魔をしている
とても近くに 感じているのに
距離は詰まるかなぁ


君は僕を見て 目を合わせ
磊落に笑う
手を伸ばせば もう届きそうなのに
あこがれのままで


紫色の小さな花が
いつも咲いてた 家の中から
出てくる君に声をかけたら
笑ってくれるかなぁ


君は口をあけ 歯を見せて
磊落に笑う
こんなにも 君を想っているのに
友達のままで


玄関先に植えられた ライラックのように
今も心を くすぐっている
切ない初恋