121.Invisible world

息苦しさを 感じるほどに
世界はとても 窮屈になった
少し歩けば 何かに当たる
綻びすぎて 何を見ゆ


自分のことに 精一杯で
何も見えてない人たち
媚びる余裕も 隙間もなくて
とどまることを 望んだ


心がなくなることを
厭わないままで
可視的なものに
たやすく すがりついた
世界は まるで
不可逆な 教祖たち


逆らいたくて 抗いたくて
僕は常に闘い続けた
傷ついて 壊されて
それでも 心を
失くしたくはなかった


心をなくしたことが
当たり前のままで
可視的なものに
たやすく すがりついた
世界は まるで
不可逆な 教祖たち