156.左手

僕は左手で自分のかじを取る
真っすぐ進むには
また 途中で曲がるには
この小さな力が必要なのだ




僕は左手で操作する
自分の意思を伝えるために
大きな流れを掴むために
その絶妙な感覚が必要なのだ




でも たまに僕は平衡を失う
自分を操れなくなる
そうしたら 君と手を繋ぐのだ




いつもとは反対に
僕は左手で君とつながる
そうして 委ねるのだ