139.フォトスタンド

幾度目かの失敗に
ものすごく落ち込んで
一人になりたくない夜に
家には誰もいない
広すぎて 困る


君の声が聞きたいと
願う僕の心を
解してくれるのさ
まっすぐな瞳で


電話越しに聞こえる
いつもとは違う声と
はにかんだ笑顔の
フォトスタンドの君を
ずっと眺めていた
僕の心に沁み渡って
満たされていくんだ