87.Dreamer

幼い頃 誰もが夢見る
憧れだった 大きな背中
飽きもせず 滑稽な
そのストーリー 追いかけてた


いつからだろう 消えてく夢に
無感動だった 小さな世界
だらだらと 無機質な
世間の波に 揉まれていた


それでも夢を描いていた
心の奥深くで
僕らはヒーローになれないこと
わかっていたけど


流されてる 現実たちに
惑わされてた 愚かな自分
疲れ果て 無気力で
ただ生きるだけ 溺れていた


それでも夢を描いていた
ただひとつの希望で
僕らはヒーローになれないけど
夢見る旅人


許されるなら ただ一度でいい
あの大空を 羽ばたいてみたい
大きいことは何も 望まないから
今 一秒は 夢を見させて


人は誰も 救われているの
無意識だって 支えているの
ただそこにいるだけで
夢を与える 存在だった


ふたりで夢を描いていた
同じ道を目指して
僕らはヒーローになれないから
かわりに振り返る


夢見ることが 許されないなら
何を支えに 生きればいいのか
ただささやかな想い 紡いでるだけ
繰り返しでも それで幸せ


誰にもそれを 止める権利はない
たとえヒーローになれないとしても
君がいるだけ 何か生み出せるだろう
今 一秒は 夢を見させて