ディープインパクトに寄せて

ディープインパクト、君はすごい馬だった。

こんなに小柄で走るのか。デビュー前の僕の中での評価は正直高くなかった。
その評価が覆されたデビュー戦。
こういう馬が三冠をとる馬なんだ。
そう思ったくらいすごい走りだった。
よく言われてるようにきれいな飛び。
あれだけ飛びがキレイだと、馬場が渋ってどうなるのかっていう心配はあったけど、走りに無駄がないからスタミナロスというものはないに等しかったんじゃないだろうか。
今の日本の競馬が送り出せる最高傑作。それは間違いなかった。
今年は凱旋門賞の薬物問題で一騒動起こしてしまったわけだけれども、帰国してからの2戦はさすがと思わせる内容でもあり、これ以上の上積みがないという底を見せてしまったような内容でもあった。
本当に走るために生まれてきた馬だったんだなぁと、今振り返ると実感する。
正直、そこまで応援していたわけじゃなかったんだけれども(スターホースを倒すほうに魅力を感じるから)、夢を見せてくれた馬であった。
凱旋門賞は本気で応援した。結果、いろいろあって3着だったのだろうが、確実に日本の馬が凱旋門賞を勝てるレベルにはなってきているという実感をもてた。
そして、未来へ託すことでその夢の続きを見れるのであれば、今後も日本の競馬を支えていくに違いない。

ディープインパクト、君はすごい馬だった。