176.無意識

自分のことは自分がわかってる
なんて 言えない
知らない自分がまた そこにいる


さんざん向き合ってきたはずなのに
君の言葉が
新しい僕を引き出すんだ


ほら 僕を探さなくちゃ
見失ったままじゃ 愛せないだろう
君に確かめてもらうだけじゃ
苦しい時 支えきれない


君の中に 彼の中に
彼女の中に僕がいる
鏡には映らない
無意識の集まりを
みんなが知っている


それが僕だ


でも
君は言う
無意識の行動が愛しいと
それが愛情の証だと


君の愛が 僕の愛が
知らない僕を作り出す
それは当たり前なんだよ