164.光

俯いて歩くのは止めにした
真っすぐ前を見て歩くことにした
すると 不思議なくらい
光は一直線に僕を捉えたんだ


忘れていたことを思い出した
僕に出来ることはひとつしかなかった


ただ真っすぐに貫くしかないんだ
僕は光線になって
自分の思いを遂げるんだ
誰かにぶつかるまでは
真っすぐに進むしかないんだ


間違った方向に進んでいたら
君が立ちはだかって
跳ね返してくれるんだ
きっと反射した先には
目指していた場所があるんだ


だから
僕は光線になって
君への思いを放つんだ
真っすぐに受け入れてくれる君なら
絶対に跳ね返したりはしないと


僕は光線になって
君に向かって飛んで行くんだ