134.生きるより速く

もしも 人より速く走れたら
違う世界に行けるのかなんて
真面目な顔して 考えてた
君が 証明してくれたから
僕の視界に見えている範囲が
世界の果てでもあったんだ


弾け飛ぶように
舞い散る夢と笑顔
二度と追いつけない
君を見つめたまま


生きるより 速く走れないと
遠くへ行ってしまった
君は言った
いつも全力で
走ってみるけど
意味もなく 生き急ぐ以上は
立ち止まるための
畔があればいい


だけど 進むのさ
限界 感じても
それが生きる道だから
未来へ


生きるより 強くはあれないと
遠くへ行こうとした
君は言った
感じる彼方まで
向かっていくけど
当てもなく 生き急ぐ以上は
立ち止まるたびに
そう 思い出せばいい


生きるより 速く走れないと
遠くへ行ってしまった
君は言った