調教師論

好きな調教師、嫌いな調教師、人それぞれだと思います。
僕の場合、関西では松国、瀬戸口、池江泰郎、橋口。
関東なら藤沢、小島太、国枝あたりが好みの調教師になります。
今日はその中でも特性の異なる松国と藤沢の話。


松国は3歳から割りとよく使う。ハードに鍛えてG1に出走させる。
フサイチリシャールのローテが共同通信杯→皐月→マイルカップ→ダービーになったことからも、わかりやすい事実だと思う。
逆に藤沢は3歳のこの時期は無理させると故障することが多いという経験を元に、クラシックを無理に狙うことはしてないみたいです。
正反対というべきこの2人の調教方針。じゃあ、どっちが正しいのか。


それはどっちも正解じゃないし、どっちも間違ってないっていうのが一番しっくりくる答えだと思う。
松国のマイルカップ→ダービーを二つ取れば種牡馬としての価値が高まるっていう意見も、中距離思考が高まった今なら理に適ってるわけだし。
馬主としても、種牡馬として高く売れるのはうれしいはず。
藤沢みたいに怪我させないで長く活躍させるっていうのも、馬主さんにとってみればうれしいはずなのだ。
まあ、どっちにしろ故障するかも、レースに出ないかもっていう感じのやきもきするところがあって、そこはマイナス面なんだが。
でも、どっちの方針も僕は好きだなー。


あと、この時期のローテとして、僕の持論は間隔をあけたほうがいいものがあります。
調教師じゃないんで、なんともいえませんが、まだ身体の出来ていない時期は詰めて使うと成長が促せないって奴です。
レースに使うことで変わってくることももちろんあるでしょうが、レースに使って間隔をあけることでその間の調教の密度が上がるとも思います。
成長放牧っていうのも、適度な期間であれば効果的だと思いますし。
皐月賞を狙うなら、スプリングSよりは弥生賞
そして、弥生賞よりは共同通信杯がベストなローテなんじゃないかと思うわけです。
フサイチリシャールの場合は、クロフネが休ませると肉がごっそり落ちるタイプの馬だっただけに、放牧に出すよりは厩舎できっちり調教していたほうが調子は保ちやすいんだと思います。
ただ、それでクロフネ屈腱炎になったのも事実。
でも、松国はその辺りをわかっているでしょうから、今こういう調整をしてるんでしょうね。
逆に、鍛える過程で故障しちゃっても、それは責められることかといえばそうじゃないはずですから。