1分30秒遅がもたらした惨事

死者57人、負傷者440人(0時現在)という近年最大の大惨事になってしまった脱線事故
2両目のペシャンコ具合、マンションに突っ込んで大破している1両目などを見るとすさまじい衝撃であったようだ。
運転士はまだ助け出されてないが、あの状況なら助かってはいないだろう。
内部にはまだ数人の乗客が残されているという状況だとのことだが、無事に救出されることを祈るばかりだ。


さて、今回のこの事故は運転士のミスと見るのが有力であると思う。
15秒遅れるごとに運転士に制裁が加えられるというシステムによるプレッシャーが引き起こした?
1分30秒あった遅れを30秒も縮めるということは、結構なスピード。
120キロ制限の直線区間から70キロ制限のカーブへと差し掛かるということは、
感じ的には青物横丁手前の鮫洲付近での制限110→80→60に似ている感じだろうか。
理論上は133キロで脱線するということだが、乗客率、非常ブレーキがかかっていたらしい状況などを考えると、スピードの出しすぎで曲がりきれずに脱線というのが一番説明しやすい。
僕からすると、1分30秒というのは遅れには入らない。
京急やら東海道やら中央線やらを使っていると、1分2分の遅れは当たり前。
これの場合、駅での乗降にかかる時間で遅れるわけで、この事故の状況とは同じではないが、1分や2分で目くじらを立てるのはちょっと厳しすぎるような気もする。
それもこれもパンクチュアルな日本人っていうことなのだろうが・・・・・・


これは完全に余談だが、運転士というのは実働の寿命がとても短いらしい。
40過ぎたらほとんど完全に一線を離れて、後進の指導にあたるらしい。
それも、時間を守るように、事故を起こさないように、乗客に負担がかからないようにブレーキをかけるように等、精神的に磨耗が激しい職業ということだ(弟談)