弥生賞にかける思い

今年もクラシックシーズンが来週幕を開ける。
デビュー戦、若駒Sと圧倒的な末脚で他馬を完封してきたディープインパクトが初東上する。
クラシックに向けての最初の正念場。
ここをすんなり通るか通らないかで今後の視界が変わってくる。


過去このレースを勝った馬はそうそうたる顔ぶれだ。
10年前、このまま3冠をとってしまうのではないかという強さでフジキセキ弥生賞を勝ったことも記憶に新しい。
その後もダンスインザダークスペシャルウィークセイウンスカイナリタトップロードアドマイヤベガアグネスタキオンなど連対した馬からはクラシックホースが何頭も出ている。
今年の主役であるディープインパクトは4年前のアグネスタキオンのように、とても大きな期待がかかる。


しかし、今年は例年とはやや様相が異なる。
これだけの能力がある馬が使ってくるとなると、他の陣営は敵前逃亡して他の路線に回る事が多かったのだが、今年は世代の中でも期待のかかっていた馬が何頭も登録し、さながら本番前に最強馬決定戦とも言えるメンバーが集まったのだ。
不良馬場の京成杯を勝ったアドマイヤジャパン
藤沢厩舎期待の1頭キングストレイル
マンハッタンカフェの全弟ニューヨークカフェ
2歳チャンピオンのマイネルレコルト
ローエングリンの半弟ブレーヴハート
データ的にもまだ重賞を経験していないディープインパクトよりも、アドマイヤジャパンマイネルレコルトといった重賞を勝って来ている馬のほうが上になる。
間違いなく世代トップクラスと言えるメンバーの中で、ディープインパクトがどんな競馬をするのか。
今週、日本競馬史上絶対に見逃してはならないレースが行われようとしているのだ。